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再生紙のつくり方 |
「牛乳パックからのハガキのつくり方」の例
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ここでは、牛乳パックを使用した再生紙のつくり方を紹介いたします。
牛乳パックは良質な繊維(パルプ)が多く含まれています。
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【準備するもの】
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簀桁(すげた) |
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牛乳パック |
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台所用中性洗剤 |
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家庭用塩素系漂白剤 |
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なべ |
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ザル |
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家庭用ミキサー |
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コンロ |
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新聞紙 |
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布 |
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【繊維パルプのつくり方】の例 |
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①牛乳パックを開いて切る
からの牛乳パックをよく洗ってから切り開きます
底の部分、側面継目の部分の紙が二重になっているパルプになりなくい部分を取り除きます
なべに入れやすいように牛乳パックを5㎝程度に、適当なサイズに切ります
②牛乳パックを煮る
なべに水1リットルに対し、(食器台所用)中性洗剤を小さじ2杯(10ミリリットル)の割合で入れたものを用意します
中性洗剤は牛乳パック片の表面シートをはがす目的で入れます
その中に牛乳パック片を入れて約30~60分間中火で煮ます
このまま半日程度放置し、牛乳パック片を冷まとます
③ビニールシートをはがす
よく水洗いしてから、牛乳パック片についている表面シートをはがし、紙のところと分けます
紙のところの紙パックを使います
④家庭用塩素系漂白剤を準備します
ポリバケツに水1リットルに対し、家庭用塩素系漂白剤を小さじ2杯(10ミリリットル)の割合で入れたものを用意します
紙パック片を水にひたるように、バケツの中に入れます
家庭用塩素系漂白剤で紙をつけることにより、紙の中の薬品を分解します
半日間放置します
ご注意:家庭用塩素系漂白剤入りのものは加熱しないようにして下さい
⑤パルプ繊維をほぐします
ザルなどに入れて水でよく洗います
水をかけながらもみ、ポリフィルムをはがして取り除きパルプ繊維をバラバラにします
バラバラになったパルプ繊維を家庭用ミキサーに入れ、適当に水を入れて撹拌します
このとき、ミキサーの連続運転さけて、10~20秒程度の運転でパルプ繊維のかたまりをなくします
撹拌後、水分をしぼってパルプ繊維の完成です
すぐにご使用にならないときは、腐敗防止のためポリ袋に入れ冷蔵庫で保管することをお勧めいたします
ご注意:家庭用ミキサーが過負荷運転にならないよう、紙パック片を入れ過ぎず、少量から試しながら行う必要があります
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【紙のつくり方】の例 |
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①簀桁(すげた)が入る程度の適当な容器を準備します
②この容器に、先ほど作ったパルプ繊維と水を入れてパルプ液をつくります
パルプ液は棒などでよくかきまわします
この場合、水は700ミリリットル程度が扱いやすいです
③パルプ液の入った容器にを両手で持った簀桁を入れて紙を漉きます
簀桁をゆっくりとパルプ液に入れてます
パルプ液から簀桁を水平にゆっくりと上げます
簀桁を水平に空中で静止させて水を抜きます
このとき簀桁にパルプが残ります
④簀桁に残ったパルプが薄き少ない場合は、簀桁に残ったパルプの上に重なるように、簀桁をゆっくりとパルプ液に入れてます
後は③を適度に繰り返しお好みの紙の厚さとしてください
パルプ液に簀桁を入れて紙を漉く際に、パルプ液の繊維がなるべく均一になるようにかきまわして下さい
※パルプ液の濃度、漉く回数により紙の厚みが決まります
⑤3~4枚重ねた新聞紙と、その上に水分を吸わせるための布を2セット用意します
布は簀より大きいサイズが必要です
簀桁の上桁をはずし、湿ったパルプが付いた簀を静かに取り出します
3~4枚重ねた新聞紙の上の布に、湿ったパルプを上面に簀をのせます
下から新聞紙、布、簀、パルプとなります
湿ったパルプを上面に、もう一枚の布と3~4枚重ねた新聞紙をかぶせます
下から新聞紙、布、簀、パルプ、布、新聞紙となります
上面の新聞紙の上から平手で下に押し付け、水分をしぼります
パルプが付いた簀を静かに取り出します
簀からパルプを静かに取りはずします
下から新聞紙、布、パルプ、布、新聞紙となるようにします
そのつど新聞紙を取替え、下から新聞紙、パルプ、新聞紙ではさんで押して水分を吸い取ります
これを2~3回繰り返します
⑥板やガラスなどに張りつけて自然乾燥いたします
他に家庭用のアイロンで乾かす方法もありますが、注意が必要です
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【紙漉き遊び】の例 |
①押し花入りにする
上記説明の「紙のつくり方の例」の③の後に
押し花、押し葉、布きれ、粉体、ちぎり絵、などなど
を湿ったパルプ上にのせ④を繰り返します
②すかし模様入りにする
上記説明の「紙のつくり方の例」の③の後に
さまざまな太さのヒモや糸、ワイヤー、などなど
を湿ったパルプ上にのせてから漉きます
その後、すかし模様となるものを取り除いてから漉きます
上記の応用で立体の作品をつくることもできます
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【その他の再生できる繊維について】の例 |
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①新聞紙・段ボール・雑誌などでもつくることができます
ただし、新聞紙などインクが含まれているものは注意が必要です
②自然の植物からつくられた「木綿」「麻」製の古着でもつくることができます
(例えば、木綿ジーンズ、木綿ティー・シャツなど)
この場合、紙パック片よりも小さく切った「布片」を上記の牛乳パックと同じ手順で進めます
煮あがった布片をミキサーに少量ずつかけ、さらに5回程度、繰り返しかけて完成します
③トイレットペーパーからつくる
水またはお湯にしばらくつけた後で、ミキサーにかけます
④ティッシュペーパーからつくる
家庭用塩素系漂白剤を少量入れた水にしばらくつけておく、その後ミキサーにかけます
紙の原料になる可能性のある、さまざまな繊維から紙を漉き、オリジナルな紙作りもお勧めいたします
和紙、紙の常識を超えた素材探しも、無限の可能性を秘めているかもしれません
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